【07/11(Tue)】 10年前を思い起こして…

　今日は10年程前を思い起こした。
　細かいことは都合上書けないのだが…。

　10年くらい前の4年間，つまり大学の頃なんだけど，専門系で特に専攻してた分野があった。
　就職してからは久しく離れてしまっていたのだが…。
　まぁ…とある業務が入って…ウチとしても数年ぶりのコトなんだけど…10年前には専攻分野だったからねぇ。
　あの頃，病院実習でかなり携わっていて，色々経験させてもらい教えてもらい，後半には色々任されてた。
　おかげで，学生ながら正職員でその手の仕事をしていた人たちと同じようにできたんだな。
　さすがに離れてだいぶ経つのでもうダメなんだけどね。
　ウチの病院としても久しいことなのでどれだけできるか分からず，職場の人の旦那さんが別の病院でその分野で長いこと勤めてるので，前胃でのヘルプをお願いすることになった。
　見てて…感動した…昔を思い起こした…。
　あの頃…一生懸命覚えて腕を磨いて頑張ってたこと…なんとかできるようになったこと…でも今じゃ全然無理なこと。
　さすがにベテランだけあって，先の読み方…立ち位置…手の動き…手際の良さ…間の取り方…どれをとっても…当たり前だけど鮮やか。
　ちょっとでもかじったことがある人なら分かる手技や難しさ。自分は多少はかじっていたから…それを分かっているから…なおのこと「カッコ良いっ!」って思った。
　いや…その分野が日常でやっている人には当たり前のことで，できなきゃいけないことなんだけどさ。でも…10年前に憧れていて腕を磨こうとしていた自分だから見ているだけで「熟練の技」みたいなものが伝わってきた。
　分野は色々あるにせよ…我々はいわゆる「技術職」なわけで…それを磨き上げて「匠」になるんだと思う…どの分野でも。「技術者」である以上，その分野では「当たり前」とされることでも「技」なんだな。
　今となっては離れて久しいこと…分野の違うこと…そうかも知れないけど…かつては多少なりともかじってたわけだからこそ分かるものがある。

　そんな経験をして…ふと思った。
　自分は…今は分野が変わった…違うことをしてる…でも「その道の技術者」なんだと…。
　閑古鳥が鳴いてる現状…それなりに経験を重ねてきた自信。でも…これに甘んじてたりしてないだろうか? ホントに自分は熟してる? 色々覚えたつもり?
　それなりに名が通って…それなりに講師に指名され…それなりに信頼を重ね…。でも…どんな時でも当たり前のように手際よく振る舞えてるのか?
　まだまだ腕を磨いて…目を肥やして…脳をフル回転させる余地は十分にあるはずなのだ…。数でもなく理論でもない…もっと重ねていかなければならないことがあるはずなんじゃないかと…。
　当たり前のようにできてる人でも…きっと毎回色々考えて…その度に頭を働かせてやって来てるんだと思う。そうじゃないと…いきなりのヘルプであっと言わせるほどのことはできないはず。

　まだ10年目に満たない自分は…これから「10年やってきました」と言う人にすら…あっと言わせるほどのことができるようになっていかなければならないんじゃないかと思ってみた。