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Cotents of Winugoya (http://winusama.hp.infoseek.co.jp)
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★ 本日の在宅カルテ
  → http://winukarte.blog.shinobi.jp/Entry/883/

 あまりに所見が多すぎると,エコー検査と言うのは長く掛かってしまう(何とか枠いっぱいで済ますようにはしているが)。適当なところで切り上げられれば良いのだが,そうもいかないコトもある(よほどの緊急でない限りウチでは全員精査原則なのもある)。
 長く掛かるようだと「疲れちゃうでしょ,もう少しですから,すいませんね」などと声をかけるようにはするのだが。
 中には「いえいえ,こんなに丁寧に調べて下さって,先生の方がお疲れでしょ」と言う患者さんもいるが「とんでもございません」と言う気分になる。
 しかし一方で,病態により認容の限度が低い患者さんは別として,独歩で外来通院の患者の中には悪態をつく患者さんもいる。
 同じ様な言葉をかけてもそうウマくもいかないコトもある。そうなると「医療従事者も人間,神ではない」と言う気持ちがフッとよぎって「悪魔のささやき」が頭をよぎるコトがある。
 そして今日の外来さん。前回の検査は6年前。既に高度の動脈硬化所見に,有意ではない程度の狭窄を抱えていた。
 以前の所見とアンマッチになって手間取ったのもあるが,石灰化変化して評価しにくくなっている上に,狭窄も有意なものとなっていそうな状態。
 しかもなかなか落ち着かずにモゾモゾ動いたり反対向きになったり,せっかく捉えたポイントを逃して仕切直しになったり。
 あげくは,まだ枠内なのに「どんだけ時間をかける気だ,疲れる,痛い,何なんだ」と悪態をついて更に落ち着かず面倒に。もう放り投げてしまいたいくらいだが。
 脳内をよぎった悪魔は言う。
 「理論上はは100歳を越えても動脈硬化所見とならない程度の変化に留まる。現実は生活習慣の変化から,ある程度の動脈硬化所見は加齢現象。特殊な病気じゃなきゃ,高度な動脈硬化もなく,狭窄なんてあり得ない。あんたのライフスタイルと食生活と基礎疾患の積み重ね,自己責任。きちんと評価して治療に繋がれば大病に至らない。そんなにイヤなら今までの自分を振り返れば? 別にもう放棄しても良いんだよ」
 まぁそんなことは言えるはずはないのだが,あまり身勝手な悪態をつかれると,神ではなく人間だから悪魔の声もよぎる。
 「動脈硬化がそれなりにありますので,それだけ時間も掛かるコトもありますよ。詳しい最終結果は主治医に聞いて下さい」
と言うコトにしたのだが。
 大病に至って苦労してる患者さんもいるので,言いたくはないのだがこれだけ悪態をつかれると「自己責任でしょ」と誰かがささやく。
 「今を我慢して正確な評価の上で治療をすれば現状維持で留まる」と言うものなのだから,理性があるなら悪魔がささやかない程度の態度であって欲しい。

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ゐぬ様
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1975/12/20
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恋の下手な恋愛内科医
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▼ 横浜在住,34歳。職業は炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属。ほかプロフ参照。よろしくです。
▼ メンヘル患者,職場しがみつき,日々忍耐系
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