【08/01(Tue)】 「ゴミ」に見る世界観

　引き続きミッション遂行中。

　おびただしい量のゴミが出てきました。
　「燃やせるゴミ」「燃やせないゴミ」と言う風にしか分別されてなかったのが，「プラゴミ」「ペットボトル」「紙ゴミ」などと言う区分も出来てきたわけですが…。
　横浜に引っ越してきた時には，あまりに大ざっぱすぎるこの区分に驚いたものです。
　それまでは，「燃えるゴミ」「ペットボトル」「プラゴミ」「缶」「ビン」「古紙」「布」「燃えないゴミ」だとかいう生活をしていたので，「横浜には"資源"と言う概念はないのか?」と思ったくらいです。
　独身寮から今のアパートに引っ越した時に大量のダンボールが出て，始末に困って役所に電話したら「細かくして燃えるゴミの日に出すか，焼却場に直接搬入して下さい」と言われ，「ダンボールはゴミなのかっ!」と驚きました。
　んが…正直…ここまでまとまると…分別がめんどい…。古き時代を懐かしく思う…けど…しょうがないよね…。

　さて…それなりに分別が進んだ状況になると…必然的に「素材」に着目するわけです。
　どのくらいの期間のものなのかは分かりませんが，とにかく量は多いわけです。
　これまで「燃やせるゴミ」としてきたプラスチックですが，それをかいつまむと，いかにプラスチック製品が多いことか…。普通に生活してても山のようにプラスチックは出てくる。コンビニの弁当しかりスーパーの総菜しかり…。
　それから…何気なく口にしてきたコーラやお茶…ペットボトルが非常に普及していること。
　要するに「樹脂」とされるものが身の回りには非常にあふれてるわけです。それも「消費するもの」の中に。
　「天然樹脂」であれば，まさしく「樹木の脂」なわけですが，日常で使われる「樹脂」のほとんどは「合成樹脂」で，石油化学製品なわけです。
　レギュラーガソリンが￥145前後になって右往左往していますが，それを加工したものには案外目がいってない。価格が変動してないからでしょう。
　「石油は太古の化石などの変性によって出来たもの」とすれば有限資源なわけですが，「石油」という形になれば関心は持つものの，加工されるとあまり意識されてません。
　更に，加工の過程では多くのエネルギーが必要になるわけです。
　それから…飲兵衛としては…缶が非常に多い。
　今時の缶は，ほとんどがスチール缶ではなくアルミ缶ですが，アルミ缶に関しては，原料のアルミニウム自体はそれほどのことはないにせよ，精錬する段階でものスゴくエネルギー(電力)が必要なわけです。リサイクルしても，エネルギーが多いわけです。
　一説には，缶ジュースの現価については，中身5%，アルミニウム5%，電気10%と言う説もあります。
　んで…電力の元をたどれば…やはり石油関連に立ち返ると…(もっとも電力のほとんどが原発らしいですが)。
　つまり…人間が…何気なく生きているだけで…地球の有限資源をものスゴく食いつぶしてる…と言うこと。地球にとって人間は寄生虫のようなものなんです。これらの資源を食いつぶし…地球を汚染する…文明の発達は自らの環境を狭める…。
　とは言え…何も出来ませんが…。

　…と言うことが言いたいワケじゃないんです。
　確かに非常に重要なことで，意識しなければいけませんが…。

　んで…更に思うことがありまして…。
　毎日，仕事を終えてクタクタになりながら掃除をしているわけですよ。「何時間」という単位でね。
　でも…当たり前のことなんですが…「いらなくなったらすぐ始末する」と言うことができれば…どれだけ時間の無駄がなくなるか…。
　クタクタになって帰ってきて…休む時間を削って掃除してるわけです。
　でも…こんなことは…「使ったら捨てる」と言う行動だけで「何時間」という時間はいらないわけですよ。必要なのは「袋に入れる」と言う数秒の時間であり，「まとまったら捨てる」と言っても30秒なわけですよ。
　こんなコトのために「何時間」と言う時間を使うのは，時間の使い方としては非効率的なんですよ。
　もっとうたた寝したり，遊んだりできる時間があるわけですよ。妙なプレッシャーを感じて頑張る必要もないわけです。
　「time is money」とは言ったもので…無駄な時間は無駄な価値。

　…と言うことが言いたいわけでもないんです。
　もっとも…間違いのないことで…無駄な時間の使い方なんですが…。

　ゴミに埋もれた中から，ワケの分からないケーブルや何かしらのソフトウェアのCD-ROMとかリモコンとか機器類の付属品とか出てくるわけですよ。
　いや…ケーブルは「ワケの分からないもの」ではないんですけど…。
　んで…早い話が…「んがぁ…接続ケーブルが見あたらん…買うか…」とか「PC買い換えたけど…ソフトのCDが見つからん…買うか…」とか「リモコンが見つからん…最低限の操作ができる汎用リモコンを買おう」とか…。
　そうすると…似たようなケーブルが複数出てきたり…ソフトウェアのCD-ROMが出てきたり…純正リモコンが出てきたり…充電器やバッテリーが出てきたり…。あと…新品未開封のCD-RとかDVD-Rのメディアが出てきたり…。
　「なくなった」と思って買い直したものが出てくるんですね。
　通りで不採算な生活になってるわけですよ。PCと携帯を繋ぐケーブルが3本も必要ですか? 「しばらく使えそう」と思っていたCD-RやDVD-Rが20枚も突然必要ですか? 携帯電話のデータを吸い出すソフトが3種類も必要ですか? あげく…万単位の翻訳ソフトが2種類も必要ですか?

　んで…ちっぽけな人間としては…このムダな買い物はなんなんだ…と言うことなんですw
　地球規模の資源云々より，無駄に使っている時間云々より，自分が無駄遣いしてることが，まず問題なんですよ。
　だって…ムダにお金を払ってるんですから。
　まぁ…ここから強引にきれい事に持っていけば…自分の無駄遣いを減らせば時間の無駄が減り資源の無駄遣いが減る…と言うことです。