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Cotents of Winugoya (http://winusama.hp.infoseek.co.jp)
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 「昨日,頸動脈狭窄の血管内治療をしたので大腿部の穿刺部のエコーをして欲しい」
と言う検査依頼。
 え…聞いてないんだけど…血管内治療があったなんて…。
 まぁ…要するに頸動脈狭窄に対してカテーテルで膨らませた上にステントという物体を留置することで拡張させた状態を保つ…と言うものですが…。
 施行した医師は,あと数例の経験で認定の受験資格を得られるらしいです。
 正直…違和感と疑念を感じてなりません。
 まずは依頼内容として…。
 十分に止血の処置をしてるんですか? と…。きちんとやっていれば仮性動脈瘤も大したことないし,血腫もそうそうできないし,AVシャントもない。
 「カテーテル治療ではできて当たり前」とでも思ってるのかしら…。
 それと…術前の頸動脈エコーの依頼もないし,術後の依頼もない。
 他院でのエコーの結果と,血管造影の結果だけでやってるんですか?
 エコーである程度の目星(必要なステントの太さや長さ)はつけないんでしょうか?
 術中の脳血流のモニタリングの依頼もない。治療側の血管の血流を遮断すると,人によっては側副血行がウマく働かなくて一過性の意識消失になる。いわゆる「虚血耐性」は見なくて良いんでしょうか…。臨床症状だけで判断?
 血管を広げれば,血流が増えてありがたいのですが,増えすぎると出血のリスクがあります。そのために術前の脳血流との比較をするものです。術直後よりは意外と数日後の方が増大する印象を持ってますが,術前・術後の脳血流の検査の依頼もないです。
 「知らない間に行われていたこと」に驚いてはいるんですけど,その前やあとにエコーで色んな評価ができるんですが,そう言うのが一切ない。
 あるのは,カテーテルを入れるために穿刺した部分の血腫の有無の確認だけなんですな…ようするに尻ぬぐい。
 「エコー下で止血してみたい」
とかもあったけど,直後じゃないと意味ないし…。
 前の指導医の資格もあった先生は,術前にもう一度エコーがあって,術後にもエコーがあって,それで術前の狭窄状態と術後の拡張状態の評価があった。
 術中は血流変化に対応するために,術中モニタリングの依頼もあった。
 術後の出血のリスクを回避するために,術前・術後の脳血流の評価も頻繁にやっていました。
 なにより,それを元に学会発表までしてましたし…。
 念を入れた体制で行われてたのが当たり前だったのに,「ひっそりとやってフォローもなし」と言うのではいざという時の対応はどうなんでしょう…。
 はぁ…あの先生に戻ってきて欲しい…。質の高い,安全性の高い治療をできるようにして欲しい。
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1975/12/20
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恋の下手な恋愛内科医
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▼ 横浜在住,34歳。職業は炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属。ほかプロフ参照。よろしくです。
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