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Cotents of Winugoya (http://winusama.hp.infoseek.co.jp)
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 珍しく重たいテーマで…。

 ウチの病院が訴えられています…医療過誤で…。
 ただ…上層部の見解としては…「医療ミスはあったが医療過誤はない」と言う分かりにくいもの…。
 「説明不足」と言う点で「医療ミスを認める」ものの,「手技には問題ない」として「医療過誤ではない」と言う見解。
 「熟練した術者によるならば負担の小さなもの」と言う術法を,未経験な医師が院内でのコンセンサスを得ずに行ったがために,重症意識障害1名・死亡1名を生み出しました。
 いわゆる…J大学A病院の二の舞ですわ…。
 これに関しては,何度か書き込んだように,内部告発した医師が左遷され,隠蔽に奔走した当時の院長が「理事」と言う肩書きに降格しつつも何も変わらずに居座り,新たに採用された院長始めとする医師によって「安全管理担当」と言う肩書きだけで真理を追究しようとした内科部長が嫌がらせの上に退職し,更なる嫌がらせによって多くの医師が引き上げた…という経過があります。
 今回は,重症意識障害となった患者の件に関しての裁判が行われました。
 これに先立って,家族が元院長に対し「この裁判で隠蔽に荷担したあなたを引きずり出す」との言葉に「上からの指示で動いただけだ」と苦し紛れな良いわけで乗り切ろうとした元院長。
 悲しいかな…対面重視の元院長は…言い訳ながらもこれが本音。だから上層部もウマいこと利用し,外科をかばうことになったわけで…。
 思えば…とんでもない発言もあった。
 内部の反発者に対し「オレだって家族がいるんだっ!」と逆ギレしたこと…。某乳製品会社Yの会見で「私だって寝てないんですっ!」と逆ギレした社長を思い起こす…。
 この件を発端に医師の流出が相次いだ中,上層部のトップの責任の所在に関しては「再建に努めている所。ここで責任追及されて辞任しても医師は集まらない」などと言う根拠のない言い逃れ。
 裁判の結果はどうなっただろうか…ニュースでもまだ確認できてないけど…どう考えても不利としか言いようがないし…どう考えても過失は明らか…。
 係争の最中,上層部は和解を提言するも,和解金を上下させつつ迫ったと言う。そして家族側の最終的な提示額に対し,最高責任者が「法外な金額」と反発したという。
 重症意識障害…ほぼ回復不能な…そして明らかな過失に対する額は2億8千万…これが「10倍ほど法外な額」だと言う。明らかな過失,院内ルールをも無視した行いによって起きた事件が,2,800万が妥当というのか? ほぼ死亡も同然だというのに?
 そして…和解すら「不当」と突っぱねた上に「過失はあり得ない」と主張し,更に隠蔽に奔走した罪は?
 地域住民の信頼を裏切り,多くの有能な医師を放り出し,何もかもうやむやのまま病院ごと放り出そうとしているこの事態は異常ではないのか?
 ちなみに…もう1件の死亡例は寄航している米軍男性であり…この件も並行して係争中。これについても未亡人が来日して第三者機関へと審査を依頼している。
 これもまたのらりくらりと逃げ切ろうとしている…。

 ウチが就職試験を受ける時…小論文がありました…。「高齢化社会,医療情勢の変化の中で,系列の病院はどのような役割を果たすべきか?」と言う課題。
 当時…既に医療過誤が頻発していた中…ウチが書いた主旨は「医療の透明化。インフォームドコンセントの徹底と,医療過誤における責任」だった。
 それを書いて就職した直後に…系列病院で患者取り違え。そして…配属された病院での事件と…この醜い後処理…。
 旧態然とした上層部は…採用者の選別に色んな課題を課すものの…当事者になれば保身に走る…醜いくらいに…。
 先の元院長の発言…「オレだって家族がいるんだっ!」…。
 じゃぁ…犠牲になった人の家族は? と思う…。
 そして何より…「のらりくらりとかわすことで身を守った」と言う一家の主…「私たち家族を守るためなら人道をはずすことも容認します」とでも?
 自分の父や夫が,非人道的な方法で保身して,自分を守ってくれたとして…ありがたいのか?
 非人道的な手段で保身に走って自分の家族を守る人より,「医師」と言う職業ならば,「真実」に忠実になって,いかなる権力にも屈せずに頭を下げて心を尽くす姿の方がよっぽど誇らしいと思うのだが…。

 思い出した…自分が親と離縁した時のことを…。
 保身や見目を気にすることなく…相手を思って首をもたげる方が…どれだけ誇らしいことか…。見目や体裁を取り繕うことは逆にどれだけ愚かなことかと…。

 日々…患者と接する中で…自分の病気に落胆している方を目にします。
 「でも…私とお話しできるじゃないですか」「右手は動かないけど左手はこんなに器用に動くじゃないですか」「立てなくても車いすを自分で焦げるじゃないですか」
 そんな言葉をかけてあげると…
 「そうだね…全部がなくなったんじゃないよね…頑張らなくちゃ」
って笑顔を返してくれる方が多くいます。

 犠牲になった方達は…もしかしたら…無茶をしなければ…多少の後遺症で済んだかも知れない…話せなくても表情で何かが表現できたかも知れない…せめて世間の薄汚い体裁なんかを見ずにただ病気だけと向き合うだけで済んだかも知れない…そう思うと…たかが末端の一スタッフながらも…上層部を始めとするこの病院の今の体制が悔しくてなりません…。

 お金には換えられないかも知れない…しかしながら…せめて…金額を尺度に…どれだけの罪があったかを明らかにして欲しいと思います。
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1975/12/20
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恋の下手な恋愛内科医
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▼ 横浜在住,34歳。職業は炎の妄想族 兼 恋のヘタな恋愛内科所属。ほかプロフ参照。よろしくです。
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